神保彰(Dr)、櫻井哲夫(B)、渡辺香津美(G)
1. PARALLEL EGOES -- Dr SOLO
2. GET FREAKY
---MC
3. COSMIC ORB
4. BLUSTER
まず神保さんがひとり登場し、１曲目。やはりはじめから『MEGA db』の曲。前半、トリガーシステムを駆使してＣＤを再現し、後半はトリガーなしでのドラムソロ。のっけからやってくれます、神保さん！とても１曲目とは思えない激しさに圧倒されてしまった。
続いて櫻井さんが登場。２曲目も『MEGA db』から。櫻井さんも既にエンジン全開。観客の方は、まだ体が温まっていないから、唖然、呆然状態。私は二人の演奏を見ながら、「ふむふむ、あの音はこうして出しているのか」「なるほど、これがトリガーなのか」などといちいち納得していた。
『MEGA db』の宣伝の後、さらにこのアルバムから２曲。このあたりでようやく観客ものってきた感じだ。しかし、よく二人だけでこんなにも豊かな音が出せるものだ。いつものことながら、感心してしまう。テクノ・サウンドの味付けにしても人間味がしっかり残っているから、聞いていてもどこか安心感がある。
4曲目が終わったところで、渡辺香津美さん登場。
5. E
6. ハバナ
7. YOU CAN DO IT （リポビタンＤのテーマ）
---MC
8. FIRE WATER
9. DESPERADE
---MC
10. さよなら
11. ラフィエスタ
---MC
12. UNICORN
短いＭＣを挟みつつも、曲は怒涛のごとく次から次へとながれていった。三人のテクニシャンたちには圧倒されっぱなし。目をつむって聞いていればそうでもないのだけれど、手元、足元を凝視すれば、ずぶの素人の私でも、そのテクニックに息を飲む。
ほとんどの曲で３人がそれぞれソロをとった。一応、渡辺香津美さんをフューチャリングしたライブのはずだが、実際にはそんな事はなく、３人が同じ位のウエイトを占めていたように思う。たいがい、ソロ回しのパターンだったので、３人の演奏の違いがくっきりと浮き彫りにされた。まさに三人三様で、見ていて（聞いていて）面白い。
ソロのときだけでなく、サポートに回ったときでも、これまた目が離せない。特に渡辺香津美さんはサポートがずば抜けてうまい。ひとのソロをよく聞いていて、これに合わせたフレーズをうまく選んでいるのが良く分かる。これはセッションを数多くこなしてきたキャリアの差だろう。
ENC.
1. ホワイト・クリスマス
2. エストレラ・レモラーダ（？）
アンコール（だけ）はクリスマス・イヴにふさわしいこの２曲できれいに締めくくった。うまく起承結に構成されたライブだった。