今日、韓国のパーカッショングループ'PURI'のコンサートに行って きました。
このグループは、韓国の伝統音楽形式サムルノリをベースに、他の ジャンルの要素も取り入れた独自の音楽を追求しているそうです。 これぞまさしくフュージョン！、ということで、こちらに書くこと にしました。実際、ジャズ的な要素も少なくないと思うので、狭義 のフュージョンのファンにも面白いのではないでしょうか。
私は数年前から、サムルノリというグループはちょっと知っていた んですが、このグループは今回初めて知りました。このグループは そのサムルノリを師匠と仰いでいるようで、その系統の音楽だろう ということで、聴きに行きました。
実は、曲名は書いてありません。というか、分からなかったんです。(^^; なにぶん、初めて聴くグループだったし、 メモをとるための筆記具を忘れてしまったし、さらに曲名の書いて あったアンケートは提出してしまったし…（この時は受付のボール ペンを借りましたけど）。
さて、まず会場に行って驚いたのが、幅広い客層。まさしく老若男 女。茶髪のおねーちゃんから、白髪のおじいちゃんまで、様々でし た。とはいえ、核になっているのは20代から30代ぐらいの人達で しょうか。あと、やはり韓国の人も多いようです。定員700人ぐら い（？）の会場は９割近く埋まってました。
舞台は前３分の２が普通の舞台、後ろ３分の１が畳状でそこに太鼓 などの各種の楽器がおいてありました。ときに前の方でパフォーマ ンスをしながら演奏し、ときに後ろで座って演奏する、という感じ でした。１人が前で、他のメンバーが後ろで、というのもありまし た。
演奏の方は、さすが６年もライブ活動を続けているだけあって、息 の合っていて、一糸の乱れもありません（あ、一糸ぐらいはあった かな）。特に、スピーディな曲で４人がキメまくるのは圧巻。
全部が全部打楽器というわけではなく、ときどき、一人が管楽器 （上等なチャルメラみたいなものや、尺八のような音のする横笛な ど）でメロディーも奏でることも。それでも主体はやはりリズム。 メロディーはスパイス的な役割でした。
曲自体も、意外とバラエティに富んでました。メリハリのある曲の 構成で飽きさせません。スピーディでダイナミックな曲から、 ちょっとスローで落ち着いた曲まで。それらがうまく組み合わされ ていました。
また、曲によってジャズっぽい（坂田明さんのようなフリージャズ 的な管楽器の演奏もあった）のもあったし、フュージョンっぽいリ ズムの曲もありました。終盤では、独特の太鼓とシンバルをドラム セットのように組み合わせて演奏するのも見られました。神保さん とセッションやったら面白いんじゃないかなぁ。
本編の最後では、タテ2.5m×ヨコ1.5mぐらい４枚の鉄板が上からス ルスルッと下りてきて、４人がそれをリズミックに叩き始めまし た。そして終わってみるとP-U-R-Iの文字が叩き出されていまし た。このパフォーマンスに観客は大喜び。もちろん私も思わず「を を、なーるほど！」とうなってしまった。
アンコールでは４人が鉦を手に、歌を、しかもたぶん現代的な曲 （韓国語だったので分からなかった）を、歌ってくれました。歌が 終わった後も鉦でさらにパフォーマンスをしばらく続けて、最後は しっかりキメて終わりました。観客は大拍手。公演終了のアナウン スがあってもしばらく続くほどでした。私もスタンディングしたく なっちゃったいました。
追加公演で、もう一度、今度はじっくり味わって聴きたいな。で も、その日は他のライブと重なっちゃってて行けない。(;_;) ＣＤ買ったのでそれで我慢することにしよう…。