零時館
ライブ日記

TRIO THE SQUARE

六本木スイートベイジルSTB139
2000/05/31 20:00-

なんでもこのトリオは、T-SQUARE本 体のツアーまでに期間があるというので、須藤さんが音頭をとっ て、急に結成されたらしい。にもかかわらず、約1ヶ月間で全 国16箇所を廻るという、規模の大きいツアーとなった。

初日の東京公演の会場となったスイートベイジルは、場所柄にも関 わらず、客席が以外と広い。すべてテーブル席でキャパシティーは 150人ぐらいか。アルコールだけじゃなく本格的な料理が味わえる という、BLUE NOTEに近いスタイル。18時開場、20時開演というこ とからも分かるように、食事を楽しんでから、音楽を聴こうという コンセプトのようだ。

ということで、私もパスタを食べ、ちょっと度数の高いカクテルを ちびちびと楽しみながら開演を待つことに。
#こういうとき1人というのはさみしい…。(;_;)

TRIO THE SQUARE : 則竹裕之(Dr)、須藤満(B)、松本圭司(P)
ゲスト:落合徹也(Vln)、宮崎隆睦(Sax)

1. A DREAM IN A DAYDREAM
2. SCRAMBLING
---MC
3. KBT
4. HEARTS
---MC
5. GEMINI (o)
---MC
6. WHERE IS MY SOUL (o)
7. 夏の暮らし (o)
---MC
8. BELFAST SONG (o)
---MC
9. NAUTY BOY
10. YU-JA
---
ENC-1. PLAY FOR YOU (m)
ENC-2. DAISY FIELD (o)(m)
※(o)は落合さん、(m)は宮崎さんの参加

サウンドは予想通りアコースティックなジャズ・フュージョン。 ベースはエレクトリックだけど、柔らかい音でまとめて、アコース ティックな雰囲気を壊すことはなかった。

まず「A DREAM IN A DAYDREAM」で、いきなり感心。もともとエレ クトリックな曲なのに、アコースティックなアレンジにしても、違 和感ないんですよね、これが。他の曲でもそう。

「KBT」は松本さんのユニットanothergreenworldでやった曲だそ う。ミディアムテンポの情景的な曲。でもたぶん元のアレンジはエ レクトリックだろうから、全然違う印象になるんだろうな、きっ と。

5〜8曲目に落合さん登場。ほとんどメンバーの一員といっても いいぐらい、すっかり馴染んでました。 バイオリンが、唯一、長音を出せる楽器ということ で、絡みやすいというのもあるんだろう。音域的にもソプラ ノサックスに近かったし。

「WHERE IS MY SOUL」と「NAUTY BOY」は、今回のお気に入りの曲 (というより演奏か)。どちらも各メンバーの持ち味が充分に味わ えた演奏だったように思う。特に松本さんや落合さんのソロと、則 竹&須藤のリズム体の絡みが印象的だった。

アンコールでは、なんと宮崎さんの登場(もしかして、という期待 もあったけど :-p )。曲は「PLAY FOR YOU」だったんだけれど、こ れまた意表を突いて、カジュアルな感じのアレンジ。これもなかな かいい。このバージョンでアルバムに収めるなら、タイトルは変えた方がいいかも。

最後はさらに落合さんも参加して、「DAISY FIELD」で締めくく り。和泉さんの華麗な指さばきが見所の曲だったのだが、松本さん もまた独自の感性で、負けず劣らず。すでに、松本さんのアコピは 新譜で好きになっていたし、このライブでもいいなぁと思っていた けど、この曲でそれが決定的となった。T-SQUARE本体のライブでも ぜひアコピを弾いて欲しい。

全体的に、まだ初演のためか、ややあらっぽいところも。でも、逆に それがいい味だったりしてね。公演を重ねるにしたがって、演奏が こなれてくるんだろうけど、いいことなのか悪いことなのか…。


E-mail : reijikan-kanshu@hotmail.co.jp
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