最先端技術をネタにした、ショート・ショート集。各作品の扉に該当する技術解説が載っていて、だいたい5ページで完結している。
こうした「縛り」で書かれたショート・ショートはあまり見たことがない。実は、内容的にブラックなのが多くて単調だし、表現も洗練されてない。オチもなんとなく読めてしまい、あまりいい作品とは思えない（星新一さんだったら、辛口に批評をするだろう）。でも、こうした「縛り」を設けて作品を作りつづけることは、かなり大変だろうと思し、意味のあることだと思う。ただでさえ、ショート・ショートは作りつづけるのが難しいといわれているのだから。