零時館
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ショートショートの広場13

阿刀田高 編
講談社文庫、448円、ISBN4-06-2733365-X、2002年刊

「なかみがでちゃう」が一番印象に残っている。ツボにはまった感じ。なんだろう、この不思議な世界は。何度も読み返したくなってしまう。実際に読み返してみると文章のうまさにも気づく。編者による評価があまり高くないのはなぜなんだろう。

今回、全体を通して特に思ったのは、登場人物の固有名詞が多いこと。ショートショートで有名な星新一は、普遍性を保つために、登場人物に具体的な名前は付けることはほとんどなかった。エフ氏とかエヌ氏とすることが多い。そういう星作品を多く読んできた私には、人物の名前が多く出てくるショートショートには若干違和感がある。もっとも、時代を反映した話ならばいいのだろうけど。

(2002/04/25 読了)

E-mail : reijikan-kanshu@hotmail.co.jp
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