鉱物学・地球科学の知識に乏しい私としては、これは難しかった。何とか読みきったが、あらすじは覚えていても細かいところは全く覚えていない。まあ、のちのち参考にする時に参照する場所がどこかが頭に入っていればいいか、と思う。
沈み込み帯でマグマができる過程のシナリオは、こんなにも多くの細かい研究のもとに成り立っているのか、と感心した。地震学から見て、他分野の研究成果は概要だけしか入ってこない。そこまで想像が及ばなかった。
つい、東北日本が典型的な沈み込み帯だと思ってしまうが、決してそうではないと、著者は言う。むしろ特殊な例らしい。ハワイに関しても、地震学者は典型的なホットスポットで、スーパープルームからできていると思っているが、地球化学的にはそうではないらいしい。
細かく調べられている場所が、必ずしも典型的とは限らない。このことを常に頭に入れておかなれば、間違った解釈をしてしまう。気をつけなければ。