WWW 連載を取りまとめた本の第 2 弾．前回は 50 回分を取りまとめたものだったが，あまりの量の多さに編集が大変だったそうで，今回は 30 回分となっている．それでも 260 ページとまずまずの分量になっている．まあ，基本的に会話形式なので，すらすら読めるからあまり苦痛ではない．
世の中を違う視点で見てみよう，という感じのコンセプトなのだが，それが 80 回にも及んでいるのは実は驚くべきことじゃないだろうか．こんなにもネタが尽きないということは，いかに一般社会では「みんな同じ視点から見ている」事柄が多いか，ということを示している．暗黙のルールが多い，とも言えるだろう．
このシリーズの楽しみの 1 つはコジマケン氏のイラスト．挿画に関しては，今回は前回ほどひねったものではなかったが，それでも独特の世界が面白い．表紙もカバーを取ってみるとその下絵が描いてあって，なかなか楽しめる．カバーと本体の絵を逆にしてみたらもっと面白いだろうが，売り上げは落ちるかもしれないなぁ……．