零時館
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三幕の殺人

原題: THREE ACT TRAGEDY (1935)
アガサ・クリスティー 著、田村隆一 訳
ハヤカワ文庫、640円、ISBN4-15-070084-2、1988年

これはうまく仕立ててあるな、というのが第一印象。タイトルどおり、演劇風な構成にしてあるし、最初にスタッフの名前が書いてあるのも面白い。

もう 1 つ面白いのは、犯人の動機だ。いまだかつてこんな動機があっただろうか。現実味があるとは思えないものの、それでもなぜか納得してしまう。作られたキャラクターがそれにあっているからだろうか。

ところで、この作品でポアロは警察時代に大失敗をしたことがあると話す場面がある。他の作品でも告白されているが、詳細は一切明らかにされていない。とても気になる。どんな失敗をやらかしたんだろうか。

(2004/01/16 読了)

E-mail : reijikan-kanshu@hotmail.co.jp
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