零時館
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量子コンピュータとは何か

原題:A SHORTCUT THROUGH TIME The Path to the Quantum Computer
ジョージ・ジョンソン著、水谷 淳訳
早川書房、1890 円、ISBN4-15-208607-6、2004 年

 量子コンピュータについては以前からずっと気になっていた。いろいろと断片的には話に聞くが、全体像が全く見えてこない。以前、ブログにちょっと量子コンピュータに触れたことがあったけれど、それだって自信があって書いたものではなく、漠然とした思いで書いていた。

 この本を読んで、そのもやもやした全体像がちょっと見えてきた気がする。この本はあくまでも初心者向き(それでも計算機や量子力学の知識があった方がすっと読めるだろう)の入門書なので、これから量子コンピュータについて研究しようと言う人には全く物足りないだろう。しかし、私のようにちょっと興味がある人にとっては非常に手ごろな本だった。

 本筋ではないのだが、量子力学をざっとおさらいしているところで、私は自分のこれまでの理解が間違っていたことに気がついた。いかに本質を捉えていなかったかがよく分かった。

(2005/05/11 読了)

E-mail : reijikan-kanshu@hotmail.co.jp
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