零時館
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フリーウェア

原題:Freeware (1997)
ルーディ・ラッカー著、大森望訳
ハヤカワ文庫、900 円、ISBN4-15-011393-9、2002 年

 「フリーウェア」って、そういう意味だったのか……。

 これまでの作品『ソフトウェア』『ウェットウェア』では早くからタイトルとなっているキーワードが出て来たけれど、今回はなかなか出てこず、なんでこんなタイトルになっているんだろうと思っていた。途中で、主題とは異なる「フリーウェア」が出てくるけれど、これは現在使われている意味と全く同じ。このときに、これがキーとなるのか?と疑問を抱えながら読み進んでいって、終盤になってようやく主題の「フリーウェア」が出てきて納得。まったく、とんでもない「フリーウェア」だ。それにしても、どっからこんなアイデアが浮かんでくるんでしょうね。

 今回はちょっと話が長かったかな。このシリーズはだんだんページ数が増えてきている。中身もどんどん充実しているので、『ソフトウェア』に比べたら実質 3 倍くらいに増えているんじゃないだろうか。登場人物の過去の話が多くなってきているので、このあたりをもう少し減らして欲しいなぁ。

(2005/07/27 読了)

E-mail : reijikan-kanshu@hotmail.co.jp
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