零時館
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画本 宮澤賢治 よだかの星

宮澤賢治 著, 小林敏也 画
パロル舎、1,733 円、ISBN4-89419-119-9、1995 年

私が中学生か高校生のころ、ラジオドラマでよだかの星を聞いた。これが非常に胸を締め付けられる作品で、とても印象に残っていた。それで今回、パロル舎の画本シリーズで購入してみた。

うーん、やっぱり胸を締め付けられる。宮澤賢治は人間の理不尽さを描くのがとてもうまい作家だと思う。この作品でも、理不尽なところを容赦なく描写するので、よだかに感情移入するととてつもなくたまらなくなってしまう。

一方で、絵のほうは過度な演出を控えている感じ。それでも、美しい空(特に夜空)は、よだかの純粋さをあらわしているかのようだった。

(2008/02/14 読了)

E-mail : reijikan-kanshu@hotmail.co.jp
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