『S-F マガジン』誌50周年の豪華記念本。SF 作品とリンクしたイラストを収録した 1 冊と、コラム・インタビューと拡張現実 (AR) を扱った 1 冊からなるセット。
イラストとリンクさせた SF 作品の中に、菅浩江さん、小川一水さんの作品があったので、迷わず購入。でも、まあ、1 回見たらいいかな、という感じで、特に感銘は受けず。
『S-F マガジン』誌では（他の文芸誌にも良くあるのだけれど）、収録作品の 1 ページ目をイラストが飾っている。おそらくその延長として、こういう企画がされたのだと思う。しかし、カラーだったためか、私にとってはモノクロ・イラストが多い『S-F マガジン』誌というよりも、カラー・イラストが多い『ウルトラジャンプ』誌に近い印象を受けた。
考えてみれば、『ウルトラジャンプ』誌では、SFやファンタジー作品が多い。だから、カラーのイラストでも SF っぽいのが多い。意外と、『ウルトラジャンプ』と『S-F マガジン』は近いんじゃないか、と思ったが、どうだろう。いや、やっぱりそんなに近くはないか。
もう 1 冊の方では、AR が 1 つの柱で、ソフトをダウンロードすれば、それが体験できるようになっている。でもまだやっていないので、現時点ではノーコメント。
インタビューでは、声優の池澤春菜さん（私にとっては『ケロロ軍曹』の西澤桃華役の印象が強い）が極度の活字中毒だというのが強烈に印象に残っている。私もここまでどっぷり浸かれればどんなに良いだろう、と思ったことはあるけれど。そういう意味では、羨ましく思う。