東京大学地震研究所設立 75 周年を記念して出版された本。最新の研究成果を元に、現在地球科学者が考えている地球のダイナミックな姿を描き出している。地震はもちろん、火山から地球内部構造、そしてそれを記録するための地震計の開発、と内容は多岐に渡っている。おそらく一般の人がこの本を読んだら、きっと地震研究所がどれだけいろいろなことを研究しているのか、驚かれるのではないだろうか。
岩波ジュニア新書なので、中高生を対象にしているはずなのだけれど、この本はやや難しいかもしれない。確かに中高生の知識で読めるのかもしれないけれど、じっくり読む必要があるだろう。そういう意味では、高校生から大学・一般向けの講談社ブルーバックスに近いように思う。大学の講義で十分使えそう。