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創るセンス工作の思考

森博嗣著
集英社新書

著者は工作が好きで、かつ工学の人。でも、この本はすべてのクリエーターに通じるものがあると思う。本のタイトルに創る、とあるのは、クリエートの意味だと思う。

私はクリエーターと言うほどではないけれど、なにかとクリエイティブなことをしていると思っている。次の文には思わずうなずく。

「「予期せぬ問題は必ず起こるものだ」という経験則は、実際にものを作ったことのある人ならば身に染みてわかっていることであり、それはもう「工作の第一法則」といっても良いほど普遍性を持っている。」

私の場合、研究を進めていくときやプログラミングなどでよく経験する。他にも何か新しいことをやるときには、これはついて回る。だから、それを成し遂げるのには必ずその分余計に時間がかかる。それを推測するのが意外と難しく、私はいつもそれで失敗をしている。そろそろ学習しないと。

しかし、こういうことはやはり体験しないと実感しないものなのかな、やっぱり。自分自身も体験するまで分からなかったんだけれど、単に想像力の欠如だと思っていた。

(2010/03/10 読了)