零時館


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TRUCK & TROLL

森博嗣 著
エフエム東京


『DOG & DOLL』の続編。軽妙な文体ながら、音楽に対する姿勢はいたって真面目で、真摯。そして、それに基づいた自由。それを示している例は「僕は、CDを開けたら、オビとか小冊子(これらの正式名称を知らない)を全部捨ててしまう。歌詞は読まないし、場合によっては、アーティストの名前すらインプットしない。沢山聴くうちに、意識するアーティストになれば、初めて名前を知りたくなる、という程度だ。」というところ。ともすれば、つい、いろんな情報を求めてしまう人も多いと思う(私もそうだけれど)。特にこのネットの時代では、容易に多くの情報にたどり着ける。しかし、森さんはとにかく聴くことを第一としているようだ。この姿勢は見習いたいと一瞬思うけれど、なかなかできないことに気づく。

(2010/05/16 読了)


E-mail : reijikan-kanshu@hotmail.co.jp
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