零時館
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小川一水 著
ハヤカワ文庫
1 巻から一転して現代 or 近未来。1 巻で出てきた感染病の始まりの物語。全く違ったタッチで描かれている。とてもシリアス。まるで近い将来の疫災を予言しているかのよう。ある意味、災害シミュレーション小説。現実にならなければ良いのだけれど。
主人公の一人、千茅（ちかや）の心理描写がすごくて、感情移入するとかなり苦しくなる。このあたりは、以前のある短編が習作かな、と思ったり。
(2010/06/29 読了)
E-mail : reijikan-kanshu@hotmail.co.jp
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