零時館
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星新一 著
新潮文庫
時々無性に星新一作品を読みたくなる。ちょっと込み入った話を読みすぎていたりとか、そういうときにシンプルで面白い話に飛びつきたくなる。しかも星新一さんは（そういう人は多いと思うけれど）私の本好きを決定付けてくれた人でもあり、相性が良い。その割りに、全作品を読んでいるわけではないので、未読の作品も多い。
そんな中で、この作品集は比較的初期のものでかなり有名な本。まだ読んでいたなかったこと自体、自分で驚いている。
星さんは普遍性を追及した人と言われている。その時代に特有な事象はあまり扱わない。時代を越えて愛されている理由の一つだ。それでもやはりある程度は時代を感じる。テーマの選び方自体がそうかもしれない。SF 初期のにおいがする。
どれもいいのだけれど、ちょっと変わったところで「愛の鍵」が良かったな。
(2010/09/07 読了)
E-mail : reijikan-kanshu@hotmail.co.jp
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