零時館


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フィリップ・マーロウの事件

レイモンド・チャンドラー・他著、稲葉明雄・他訳
ハヤカワ文庫


ハード・ボイルドの代表格、フィリップ・マーロウ。マーロウの話を、いろんな作家が競作するというアンソロジーがこの本。最後はチャンドラー自身による「最後の事件」で締めくくられている。

実はマーロウは全く読んだことがない。この本を手にしたのは、サラ・パレツキーがこのアンソロジーに書いているため。マーロウものを読んだことがないせいで、あまり各作家の特徴が良く分からなかったが、サラ・パレツキーだけは、なんとなく個性が分かったような気がした。やはり女性を描いている、ということだろうか。

全体を通して、マーロウが本当に愛されているのが良く分かった。私の好みではないけれど、好きな人は好きなんだろうな、と。

(2010/12/09 読了)


E-mail : reijikan-kanshu@hotmail.co.jp
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