零時館

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E=mc² ―世界一有名な方程式の「伝記」

ディヴィッド・ボダニス 著、伊藤 文英・高橋 知子・吉田 三知世 訳
ハヤカワ文庫

E=mc2を知っている人も、知らない人も、きっと楽しめるのでは、と思う。E, =, m, c, 2という数式のそれぞれの要素の生い立ちから始まり、さらにE=mc²の誕生から現代までの、歴史が語られている。歴史はもちろん人々が作り上げていくもの。だから、いろんなドラマがある。E=mc²にまつわる群像劇ともいえる。そこが面白い。このような手法を考え付いた著者はすごい。そして、それをアイデアだけに終わらせず、一つ一つを掘り下げてまとめたところはもっとすごい。

(2010/12/20 読了)

E-mail : reijikan-kanshu@hotmail.co.jp
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