零時館
研究紹介

1998年3月25日南極地震の余震活動


1998年3月25日、南極大陸の約300km沖でMs8.0の地震が起きた。この地震はこれまで起きた海洋プレート内の地震としては最大の地震である。また起きた場所やメカニズムがこれまでの地震学からは説明できないようなものであった。そこでこの地震の余震活動を調べ断層面の特定を試みた。USGSによるWeekly PDEから、余震と思われる地震を検索し、解析に用いた。余震の震央分布から本震は東西の断層によるものであることが判明した。

さらにb値、p値を計算し、b=1.05、p=1.14という値が得られた。このb値は大きめであり、これは小さな地震が比較的多いことを示している。p値は余震活動としては、一般的な値であるが、浅い巨大地震としてはやや小さめといえる。これは余震活動が比較的長引いていることを示している。


E-mail : reijikan-kanshu@hotmail.co.jp
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