やっと読み終わった。
とにかく長い。日記シリーズ最終巻にして最長（たぶん）の作品。マンガがないのが残念だったけど、まあこれだけ長かったら致し方ないような。
長いのは長いんだけど、かといって薄まっているわけではないのがすごいところ。むしろ中身が濃くなっている気さえした。とくに工作に関してはかなり細かく記述しているんじゃないかな。既刊の『ミニチュア庭園鉄道 欠伸軽便鉄道弁天ヶ丘線の昼下がり』 とかぶっている部分も多い。
1 月 30 日で、著作権についての記述があったけど、なんだか、今さらこんなことを言っているなんて、ちょっとがっかり。そういえば前にも図書館について理解不足があったような気がするし。もうちょっと著作権についてちゃんと勉強しておいて欲しいなぁ。物書き（論文と小説）で食べているんだから。
2 月某日では、今にして思えば四季シリーズで明かされたあのことを示唆する記述があり、う〜んそうか、と唸る（深読みしすぎかもしれないが）。
終わりは、あっさりと終わると宣言しておきながら、けっこうこってりとした終わり方 (笑)。これに象徴される、矛盾した人間くささもこの本の面白さのひとつだった。